新潟IPC財団が支援した事業者様を紹介する「支援事例」シリーズ
第1回は、新潟市西区で漬物の製造販売を行っている「株式会社ヤマキ食品」様です。漬物へのこだわりや、当財団を利用したきっかけなどをお聞きしました。
株式会社 ヤマキ食品
会社概要
▷代表者/小竹 一夫 様
▷所在地/新潟市西区神山
▷事業内容/漬物の製造販売
▷創業/昭和22年
▷HP/https://kk-yamaki.com/index.php
地元農家との強固な繋がりを軸に商品開発をゼロから検討
Q1:事業内容を教えてください。
全国でも有数の大根産地である新潟市の赤塚地区に工場を構え、漬物の製造・販売をしています。主力商品は、地元赤塚で採れる大根を使用した「たくあん漬」「みそ漬」です。その他「カレー用福神」や「つぼ漬け」、業務用漬物など約50種類の漬物を取り揃えています。
Q2:利用のキッカケとなった“悩み“は何ですか。
販売先のスーパーでは 様々な商品が並び、多様化する消費者のニーズに合った継続的な商品開発が必要と感じています。長く置いてもらえる商品の開発に苦戦しており、新しい視点で商品の開発に取り組む必要性があると認識していましたが、そもそも何からすれば良いか分からず、先が見えない状態だったところでIPCでの相談を始めました。
Q3:IPCを活用して何に取り組みましたか。
主に、食の技術コーディネーターによる訪問相談を利用して商品開発についてゼロから検討しました。
年間7,000tもの大根をやり取りしている地元の大根農家との繋がりを活かし、普通は廃棄される「大根の葉」を有効活用することで、フードロス削減と大根農家の所得向上が期待できる商品開発を始めました。相談の中では商品の試作をはじめ、食卓での食べるシチュエーションの検討、ターゲット、開発コンセプトなど商品の位置づけから決めました。
Q4:取り組んだ結果、どのような成果が得られましたか。
商品開発についてゼロから企画し始めましたが、今年11月には新商品を展示会へ出品・展示させるまで形にすることができました。パッケージに英語表記も取り入れるなど、国内・国外の市場への展開まで見据えて継続して相談中です。
従来の漬物としての販売展開から、「漬物」を再定義して市場に向け発信するように動いています。
Q5:今後の展開を教えてください。
地元赤塚の魅力を多くの人に知ってもらうことを1番に目指しています。将来的には「食品×○○」というような、農家や飲食店に限らない新潟の企業同士が連携できるようなシステムの構築を通して、赤塚から魅力を発信していきたいと思っています。
初めての利用は躊躇するかもしれませんが、IPCも含め、他社との連携を深めながら新潟を盛り上げていけたら、もっと新潟が面白くなっていくと思います。
利用した支援メニュー
主に訪問相談を活用。食の技術コーディネーターのサポートを継続的に活用し商品開発を行う。