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2021.06.15

替え歌でワクチン接種率向上?

プロジェクトマネージャー 松井 俊輔 

 “你好(ニーハオ)!”

  これが中国語での挨拶、というのはどなたもご存じと思いますが、最近は、“ワクチン打った?(接种疫苗了吗?)”という挨拶をすることが増えた、と、上海在住の友人が教えてくれました。 日本でもワクチン接種が始まったことから、秋には日本でも「ワクチンもう打った?」というのが挨拶になるかもしれませんね。

 ちなみに、仲の良い中国人同士の場合、“你好”ではなく“吃饭了吗(チーファンラマ)?”という挨拶をする時があります。「もう、ご飯食べた?」という意味ですが、「困っていない?」とか「最近どう?」と気遣ってくれているニュアンスも込められているので、 “吃饭了吗?”とあいさつされると、その人が心を開いてくれている感じがあり、個人的には好きな表現です。 

 ワクチンは集団免疫力を上げる目的もあり、その効果を発揮するためには、人口の60%~80%以上の人が接種をする必要があると言われています。

 そのため、アメリカや中国では「ワクチン打って、賞金や商品をもらおう!!」という接種促進イベントを実施して、接種率を上げる取組みを積極的に行っています。 

 これも上海の友人に教えてもらったのですが、中国では2018年に流行ったデュエット曲「学猫叫(猫の鳴き声を学ぼう)のフレーズに乗せて「一緒にワクチン打とうよ、一緒にニャンニャンニャン」というワクチン接種キャンペーンソングを政府が作り、ワクチン接種の啓蒙活動に使っているとのことです。中国語では猫の鳴き声は 喵喵(ミャオミャオ)と表現するので、疫苗(意味:ワクチン、発音:イィミャオ)が同音異義語であることを上手に使った替え歌です。

 接種会場で撮影したバージョン、看護師さんがそろって歌うバージョンといろいろありますので、興味がある方は「一起苗苗苗」と検索してご覧ください。 

 日本では、ここまで思い切った取組みは難しいかと思いますが、ワクチン接種率を上げるためには、懸賞の実施も含めて考えられること・できることのアイディアを出して全てやる、という中国の姿勢は参考になるものがあります。 

 さて、コロナ禍でこれまでのやり方が通用しなくなる場面が増えた中、「何か新しい事を生み出す」ということを迫られている方は多いと思います。けれど、これがなかなか難しい・・・。どうしても、これまでの経験や、やり方の延長線上の思考となりがちで、「斬新なアイディア」を考えることは難しいものです。また、みなさんからのご相談を受けるのを生業としている私自身を振り返っても、他の人からの相談であれば、いろいろ考えられることが多いですが、自分自身のこととなると、新しいアイディアは出てこないものです。 

 IPCでは、新しいアイディア出しに悩まれている方にぴったりのセミナーを、624日に開催します。

 セミナー名は「電通Bチーム流 ニューコンセプトの作り方」。 

 日本を代表する広告代理店・電通は、その作品を見ない日はないぐらい、私たちが様々な場面で目にする広告物やキャッチコピーを製作しているクリエイティブ集団です。そんな電通の中に、「今までとは違うやり方の提案」を行う“Bチーム”という組織があります。

 今回のセミナーは、“Bチーム”に所属するクリエイターが講師となり、コンセプトメイキングを体感できるプログラムとなっています。新しいアイディアの生み出し方を身に着けたい方、電通流の考え方に興味のある方などなど、ぜひご参加を検討いただければと思います。


 6月に入り、ジワジワと暑さが増す日が増えてきました。ただでさえ暑いのに、マスクをしていると不快感が増してきますね。ワクチンがきっかけになるか、感染予防の行動が効果を発揮してくるのかいまだ未確定ですが、早くマスクを外して生活できる日常に戻ってもらいたいものです。

 ◇電通Bチーム流 ニューコンセプトの作り方

https://niigata-ipc.or.jp/seminar_event/14768/

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