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2019.03.15

新販路開拓相談会 海外輸出編

専門スタッフ 松田 大輔

 当財団では「食ビジネスパワーアッププロジェクト」と銘打って、商談会や相談会などのイベントを定期的に実施することで市内食品事業者の売上アップを応援しています。

今回は、2月26日(火)に開催した「新販路開拓相談会 海外輸出編」の内容についてご紹介します。

この相談会は、海外輸出について知りたい、興味がある、新たに取り組みたいという食品事業者を対象に、商社などを経由した「間接輸出」について知見を深めていただくことを目的に開催しました。国内輸出商社2社、海外アンテナショップを運営する国内事業者2社を相談対応企業として招聘、参加した8社の食品事業者に対し、貿易相手国のトレンドや消費動向などをお伝えするとともに、「自社商品が輸出可能なものか?」、「輸出してみたいけど何から始めればいいかわからない」など、様々なご相談を個別でお受けしました。

 

<個別相談対応企業>

①株式会社JSN(国内輸出商社、主な貿易国:ロシア・モンゴルなど)

②ツバメロジス株式会社(国内輸出商社、主な貿易国:中国・ベトナムなど)

③ふぁんじゃぱん株式会社(マレーシアでアンテナショップを運営)

④ヤマト運輸株式会社(フランスでアンテナショップを運営)

 

上記①・②の企業はどちらも新潟県内を拠点にしており、自社が得意とする国に多くの販売ルートを有し、地域密着で事業を行っているのが特徴で、相談会当日も提案された商品についての意見や現地での販売の可能性など、的確なアドバイスをしていただきました。

上記③・④の企業が運営するアンテナショップは、どちらも国内で商品を買い取ったうえで、現地へ輸送し、店舗で販売を行うという仕組みのため、食品事業者にとっては、国内で決済できること、売れ残りの心配や煩わしい貿易手続きが不要なことなど、直接的なリスクが低いと言えます。また、売れ行きや消費者からの意見などもフィードバックしてくれるようです。

 

直接輸出の実現には、言語対応、現地販路開拓、貿易手続きなど、多くのハードルを越える必要があることから、諦めてしまう食品事業者も多いと聞きますが、このような企業を活用した間接輸出やテストマーケティングから始めて、徐々にノウハウを蓄積させていくことも選択肢の一つと言えるのではないでしょうか。

今回の相談会が輸出に向けた取り組みのきっかけになれば幸いです。

 

なお、今月も新販路開拓相談会を開催します。テーマは「インターネット販売」となります。ご興味がございましたら、ぜひご参加ください。

詳細は以下URLをご参照ください。

https://niigata-ipc.or.jp/service/seminar_event/8350/

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