プロジェクトマネージャー 春川 英広
「データは、人と世の中をより楽しく幸せにすることができるだろうか?」
こんな“問いかけ”のもと、TSUTAYAを展開するCCCグループの企業が、Tカード会員約6,500万人分の利用データを活用した「“新たな”ビジネスアイデア」を募集しています。なんと、最終審査を勝ち抜いた参加者には賞金300万円が授与される模様。
部外者の私ですら、どんなアイデアが集まるのか、今からワクワクしてしまいます!
■このように・・・
面白い“問いかけ”は、人の好奇心や挑戦心を掻き立てます。
さらに、「何を、どのように問うのか」によって、人の意識を様々な方向に導きます。
例えば、このプロジェクトでは「データは、人と世の中をより楽しく幸せにすることができるだろうか?」と問いかけています。
“あえて”「データをいかに利益に換えるか?」「データでいかに競合に勝つか?」などと問わないことで、“既存ビジネスの延長線上”に向けられがちな参加者の視線を、“未来のライフスタイル”という未知の領域へうまく誘導しているように感じます。
■ここで思い出されるのは・・・
ドラッカーが言ったこの言葉ではないでしょうか。
「重要なことは正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど、危険とはいえないまでも役に立たないものはない。」
そうなのです。時に我々は答えを探すことばかりに目を奪われて、そもそも“問いが誤っている”ことに気付かず、真の成果につながらない“無駄な努力”をしてしまうことがあるのです。
■ひるがえって・・・
企業経営やチームマネジメントに携わるリーダーの皆様は、日頃メンバーに対し“何を”“どのように”問いかけているでしょうか?
リーダーの仕事は「答えを示すこと」だと思われがちですが、もしかすると「問いを探すこと」のほうが重要なのかもしれません。
メンバーの心に火をつけ、チームを明るい未来へ導く、素晴らしい“問い”を探していきましょう!
★追伸・・・
冒頭で紹介したCCCグループのイベントは、「DATA DEMOCRACY DAYS(DDD)」と名付けられたオープンイノベーションプロジェクトです。社会人でも学生でも参加できるそうですよ。最優秀賞受賞者が新潟から出たらすごいですね!ご興味ある方は、ぜひご参照ください→「DDD(CCCマーケティング)」https://www.cccmk.co.jp/ddd/