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2017.06.15

商ハ笑ニシテ勝ナリ

2017.6.15
プロジェクトマネージャー 春川 英広

スウェーデンのアイスホッケーチームが、シーズン中の全試合を同じ席で観戦できる「年間シート」を“完売”し、一部で話題となりました。高額であろう「年間シート」を完売できたのは、あるユニークな売り方で多くの人の注目を集めたからなのですが・・・

さて皆さん。このホッケーチームは、いったいどのような売り方をしたと思われますか?

■なんと・・・

このホッケーチーム、高額な「年間シート」を”観戦チケット”としてではなく“不動産物件”として、不動産仲介業者のWEBサイトに掲載しました。しかも、不動産物件を販売する時と同じように「内見会」までも実施し、見事完売に成功したのです!

これら一連の企画は、開始当初からSNSやWEBメディアなどで拡散され、年間シートを完売しただけでなく、「新たなファンを獲得する」という大きな成果にもつながったのだとか。

ちなみに協力した不動産仲介業者はこのホッケーチームのスポンサーでもある地元の企業だそうで、今回の件で知名度アップも果たせた模様。

戦略性とユーモアを兼ね備えた、あざやかなプロモーション手法に感服です!

■見落としがちですが・・・

ビジネスにおいて、お客様をクスっと笑わせる「ユーモア」は、重要だと考えます。
企業の好感度アップにつながるだけでなく、“ネタ”として、口コミや拡散されやすく、プロモーション効果も高めてくれます。

本件では、多くのホッケーファンが不動産業者のホームページを閲覧したことでしょうし、不動産業者の顧客もホッケーチームを認識するきっかけが持てたことでしょう。これは、今注目されている「コラボ販促」の好例だと思います。

しかし、それ以上に、手法が“ユーモラス”だったことで多くの人を惹きつけられたことが、最大の成功要因になっているように感じます。

「ユーモア」が、「1+1」の答えを「2」ではなく、「3」にも「4」にも押し上げた格好です。

■どなたが言ったかわかりませんが・・・

「商ハ笑ニシテ勝ナリ」という格言があります。
お客様を笑顔にできた者が商売を制する、といった意味になりますでしょうか。

もちろん顧客満足の提供を通じてお客様を笑顔にすることが本筋ではありますが、それだけでなく「面白い企業」と感じてもらうこと、お客様の日常に「笑い」を提供することもファンを増やす要因になります。「生産性向上」「効率化」「スピード」というキーワードが飛び交う昨今のビジネスシーンですが、少し立ち止まり、お客様を「笑顔」にすることも考えてみてはいかがでしょうか?

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