2017.5.15
食の技術コーディネーター 椎葉 彰典
出張帰り新幹線の車窓から弥彦山と角田山が見えてくると「ああ,帰ってきたんだ。」と思うようになった今日この頃です(※)。
米どころ新潟では,5月の初旬から中旬にかけ田植えが行われます。田植えは,田んぼに水さえ張ればできるものではなく,事前に土づくりや代掻きなど,天気も気にしながら実に多くの作業をきちんとしてから行われます。美味しいお米のためには,準備が大事だとあらためて気づかされます。
もちろん農業者の方だけでなく事業者のみなさまにおかれましても仕事のうえで,事前準備の重要さは言うまでもありません。
そのなかでも特に「売れる,売れ続ける商品づくり」を目指されている方は,事前準備のひとつとして「つくるまえに考える」ことをお勧めいたします。無尽蔵に開発費や販売促進費が使える事業者ならば,商品づくりも数撃てば当たる的な発想でも構いませんが,多くの事業者は,限られたリソースのなかで行わなければなりません。
この「つくるまえに考える」とは,具体的にはマーケット(市場)を意識した商品企画のことを指します。商品をつくってから売り先や販売方法検討するのではなく,しっかりとした「軸」を持ったうえで展開することを提案いたします。「軸」は,理念や自社の強みなどをベースとします。そのうえで,商品の最終顧客である「生活者」に対し,納得していただき購入していただきます。その後企業活動を通じ信頼関係を築き,リピーターとなりファンになっていただくことが大事だと思います。
IPC財団では,商品企画のつくりかたや「軸」の見つけ方などについてもお手伝いしておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
また,今回,これらの考え方に基づいた商品企画についてもっと詳しく知りたい・学びたい方向けにIPC財団と新潟市農業活性化研究センターとのコラボ企画 『「つくるまえに考えよう!」ワークショップで学ぶ商品企画』を用意させていただきましたのでこの機会に是非ご利用ください。
企画名:『「つくるまえに考えよう!」ワークショップで学ぶ商品企画』
対象者:農業者・農産品加工者のほか食品関連事業者
日時:平成29年5月30日(火)午後2:00~午後3:30
会場:新潟市農業活性化研究センター(南区東笠巻新田3043番地1)
受講料:無料
申込先:新潟市農業活性化研究センター
FAX 025-362-0153
住所,参加者全員の氏名(団体は団体名も),電話番号を記載の上送付願います。
詳しくは,新潟市のHPまで
http://www.city.niigata.lg.jp/business/shoku_hana/nougyokasseika/jigyo/seminar/yotei/20170530.html
※私事で恐縮ですが,今年の7月で新潟に来てようやく5年目となります。引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。