2016.11.15
プロジェクトマネージャーの春川です。
私なりの勝手な整理ですが、リーダーシップの執り方は「キャプテン型」「監督型」「審判型」の3つに分けられるように思います。この3つは、どれかひとつを「選ぶ」のではなく、状況に応じ「使い分ける」ことで、チームをうまくマネジメントできると考えます。現在の貴社には、どのリーダーシップがマッチしそうでしょうか?想像しながらお読みいただければ幸いです。
■「キャプテン型」リーダーシップとは?
このタイプの特徴は、リーダー自身が“現役プレイヤー”として業務にあたる点にあります。
「自分がチームで一番優れたプレイヤーでなければならない」と自覚し、率先垂範でチームをゴールへ導きます。常に現場のことを把握しながらタイムリーな判断がくだせるのも利点です。
一方、あらゆる判断をリーダーが行いがちで、「権限移譲」が進みにくい傾向がみられます。
■「監督型」リーダーシップとは?
このタイプの特徴は、キャプテンよりもひとつ上の階層からチームを俯瞰しマネジメントするところにあります。
戦略を立てること、采配をふるうことが自身の仕事であると自覚し、自分がどう動くかではなく、「チームが最大限に力を発揮するにはどうすれば良いか」という視点で知恵を絞ります。
一方、現場と「異なる視点」で日々の判断を行うため、メンバーとの「意識のズレ」に苦慮することがあるかもしれません。
■「審判型」リーダーシップとは?
このタイプは、ストライクなのかボールなのか「ジャッジ」のみ行う野球の審判員のようなイメージです。一見すると、何も指導をしない放任主義のようにも見えますが、成熟したチームであれば、このようなスタイルのほうが、円滑なチーム運営を促進することにつながります。
一方で、ジャッジの「基準」や「方針」をチーム内で明確に共有していないと、何がストライクで、何がボールなのかわからず、皆が迷走してしまう危険性もあります。
以上がリーダーシップの3タイプです。
例えば、プロジェクトの立上げ時は「キャプテン型」、事業の拡大時には「監督型」、次のリーダーを育成したい場面では「審判型」など、状況に応じうまく使い分けることがポイントです。
もしも、チームのパフォーマンスが十分発揮されていないと感じるようであれば、「チームの状況」と「リーダーシップの執り方」にミスマッチが生じているかもしれません。ぜひ一度チェックしてみてください。
もちろん、チームの現状を客観的に検討されたい場合などには、当センターでお手伝いいたしますので、お気軽にご相談ください!!