NIIGATA BR[AI]N AIを”使う”から、AIで会社を動かす経営へ。
9月2日(水)、マルタケホール(新潟市中央区)にて、新潟次世代ビジネスリーダー AI経営実装プログラム「NIIGATA BR[AI]N(ニイガタ・ブレイン)」の基調講演イベントを開催しました!
基調講演には、株式会社新潟日報生成AI研究所 取締役 所長で、MIT Media Lab Research Affiliateも務める石山 洸 氏が登壇。「新潟経済の次世代ビジネスリーダーに向けた、AIネイティブ時代の経営術」をテーマに、生成AIによる経営革新の実践論を、豊富な事例とともにご講演いただきました。

イベント開催概要
【NIIGATA BR[AI]N 基調講演】
日時:2026年9月2日(水)13:30〜16:00
会場:マルタケホール(新潟市中央区東大通1丁目4-1 マルタケビル8階)
プログラム:
①主催者挨拶・事業趣旨説明
②基調講演「新潟経済の次世代ビジネスリーダーに向けた、AIネイティブ時代の経営術」
株式会社新潟日報生成AI研究所 取締役 所長/MIT Media Lab Research Affiliate 石山 洸 氏
③トークセッション「AI×アントレプレナーシップ:テクノロジーを武器に新潟から未来を創る方法」
石山 洸 氏×Socialups株式会社 代表取締役社長 髙瀬 章充 氏
④連続ワークショップ説明・業務効率化専門家派遣事業のご紹介
⑤ネットワーキングタイム
「新潟経済の次世代ビジネスリーダーに向けた、AIネイティブ時代の経営術」

石山氏はまず、生成AIの登場によって「言ったことが高速で実現できる」時代になったと指摘。これまでのアイデア偏重の世界から、実行のスピードが価値を生む「やったもん勝ち」の世界へと変わりつつあると述べ、経営における実行力の重要性を強調しました。
続いて、PwCやIBMなどのレポートを引用しながら、日本企業がAIを品質向上や業務効率化に用いる傾向が強いのに対し、米国企業は新サービス・新製品の開発といったイノベーションに重点を置いていると指摘。この取り組みの差が、財務的な成果や投資収益率の差につながっていると分析しました。
さらに、AI活用を成功させる鍵として、経営者自身が高品質な有料版のAIを率先して使い倒すこと、外部委託に充てていた予算をAIの活用へ再配分すること、社内に蓄積された暗黙知・現場のドメイン知識を経営者自らAIに入力していくこと、目的のない「余白の時間」から創造性を育てることなどを挙げ、低コストで実験を重ねながらイノベーションに挑戦する姿勢の大切さを訴えました。
トークセッション「AI×アントレプレナーシップ:テクノロジーを武器に新潟から未来を創る方法」
基調講演に続くトークセッションでは、石山 洸 氏に加え、本事業の運営を担うSocialups株式会社 代表取締役社長の髙瀬 章充 氏が登壇。「テクノロジーを武器に新潟から未来を創る方法」をテーマに、AIを経営に実装していく観点から、さらに具体的な議論を深めました。

経営者こそがAIの「最初のユーザー」になるべき
セッションの冒頭で議論の軸になったのは、「AIを社内に浸透させるには、まず経営者自身が最高品質のAIを使いこなすことが不可欠である」というテーマでした。石山氏は、経営者がAIを使わなければ社員が自発的に活用することは難しいと指摘。さらに、安価で低性能なツールではハルシネーション(AIが事実と異なる情報を生成すること)のリスクが高まるため、高品質な有料版AIを経営者自身が率先して選び、使い込むことが組織全体のAI活用の出発点になると強調しました。
少人数チームの機動力が武器になる
続いて話題は、AI時代における組織のあり方へ。石山氏は自身の活動を例に、営業・経理・開発を一人で回すような小規模な体制がいかに機動力を発揮するかを語りました。特に研究開発や商品開発の段階では、あえて人を増やさず、コンパクトなチームで高速にプロトタイプを作り、検証を繰り返すアプローチが有効であると説明。生成AIを使えば、従来5,000万円かかっていたような開発でもわずか1週間・約2万円のコストでプロトタイプが作れる時代であり、低コストで実験を積み重ねる姿勢が競争力の源泉になると語りました。

「外注の丸投げ」をやめ、AI開発へ予算を再配分する
髙瀬氏からの問いかけに応じ、石山氏は外部コンサルティングや受託開発への「丸投げ」体質からの脱却を提言しました。外部に丸ごと任せることで社内にノウハウが蓄積されない非効率を解消し、その予算をAIの活用に振り向けることで、社員自身がAIを使って業務を動かす体制を構築すべきだと述べました。
経営者の「暗黙知」をAIに入れる
AI活用を成功させる秘訣として、石山氏が繰り返し強調したのが、「社内に蓄積された暗黙知やドメイン知識を、経営者自身がAIに入力していくこと」の重要性でした。現場の判断基準や顧客理解といった、インターネットにはない自社固有の知見こそがAIの出力品質を決定づける。経営者が自社の業務に最も深い知識を持つケースが多く、その知見をAIに反映させることが、組織全体での効果的な活用の基盤になると語りました。
新潟のローカル資源をグローバルへ
セッションの終盤では、新潟の企業に向けた具体的な提言も。石山氏は、AIを活用して高品質な地域の特産品をグローバル市場へ展開する可能性を示唆しました。既存の業務効率化にとどまらず、AIを武器に地域企業の強みを世界市場に届ける新しい価値創造を目指すべきだと述べ、新潟から世界へという力強いメッセージで会場の共感を集めました。
終わりに
今回の基調講演では、AIを「使う」ことにとどまらず、「経営に実装する」ための具体的な視点に触れる機会を提供しました。
第一線で活躍する講師の実践知と、新潟という地域から未来を創るための示唆より、多くの参加者に刺激を与えました。
連続ワークショップのご案内
基調講演に続く実践プログラムとして、「AIを経営に接続する」をコンセプトにした実践連続ワークショップ(全3回/定員20社)を開催します。AIツールの単なる導入ではなく、自社のコンテキスト(前提・判断基準)を構造化し、AIに接続して経営の意思決定に使う一連の流れを、全3回で実践します。
第1回 10月7日(水)13:30-17:00「AI概論—AIを正しく怖がり、正しく使う」(会場:新潟テルサ 研修室2)
第2回 10月20日(火)13:30-17:00「AIで自社を発見する—追うべきKPIを見極める」(会場:Sea Point NIIGATA × MOYORe:ホール/交流会あり)
第3回 11月4日(水)13:30-17:00「AIネイティブな経営の実践」(会場:Sea Point NIIGATA × MOYORe:ホール)
ワークショップ終了後は、FERM株式会社代表取締役CEO/CAIOの藤原講師とSocialupsメンバーによる個別ハンズオン伴走支援を実施。さらに参加者には「新潟日報生成AI」を3か月間無償提供します!
※個別ハンズオン伴走支援は新潟市内に本店又は事業所を有する事業者が対象です。
定員:20社(3回通しての参加/1社2〜3名のチーム参加を推奨、個人参加も可)
参加申込:https://forms.gle/j86pdpeHKZDqnnuq6 (9月30日(水)17時まで)
NIIGATA BR[AI]Nの詳細はコチラ➡NIIGATA BR[AI]Nとは?
皆様のご参加をお待ちしております!
