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2026.07.31

仕事と育児を両立させるために事業も変化させていく

プロジェクトマネージャー  間瀬 博文

IPC相談実例~Vol.4 KITCHEN mellow 村山久美子さん

 

相談実例コラム第4回は、新潟市中央区、古町エリアのメインストリートからちょっと離れたところにあるカフェ『KITCHEN mellow』の村山久美子さんのお話です。

 

村山さんが営むお店は“街にある食堂のようなカフェ”がコンセプトでした。元々、街で働く人たちが通うカフェの店長を務めていた経験から、みんなが毎日でも通いたくなる食堂のイメージを描いていました。はじめての事業のため緊張感を持ってオープンすると、噂を聞いた人たちでお店はにぎわっていきます。お店をご覧いただくと感じると思いますが、外装から内装、メニュー表やマグやちょっとしたPOPまで、すべてが村山さんワールドで仕立てられています。

「やっぱり自分のお店ですから、こだわりって出ますよね。ただ…いろいろとグッズを展開しすぎた!って感じることもありました。現預金の残高をちゃんと見るように気をつけます(苦笑)」

 

 

数カ月後、街の実態が見えてきました。想定では再開発の計画が進んでいく予定でしたが…皆さんご存知の通りの状態で、昼と夜、平日と週末で交通量はガラッと変わります。

「私のお店まで人が流れてこないんですよ(泣)」

想定した利用シーン、描いていた集客のパターンなど、当初の計画で掲げていた目標値に届かない月が出始め、あの手この手で集客を頑張っていきました。経営することの大変さを感じながらも、なんとか歯を食いしばり、お店に来てくれるお客さんのために美味しい料理と心地いい接客を提供し続けました。そんな中、村山さんに第一子が誕生します。とても嬉しい、喜ばしいお話ですが、このタイミングで事業は岐路に立ちます。

「産休育休で長期休業することにしました。この期間、無収入になるわけですし、家賃は支払わないといけない。どうすればいいのか悩みました」

 

 

村山さんの判断は長期のお休み、育児の環境が整い次第、オープンすることでした。一番の心配は資金です。個人事業主のため会社のような産休育休制度はありません。いつまで育児に専念できるか、ということを考えながら、再開時期を決めないと資金ショートして閉店してしまう、ということもイメージしないといけない。まさに育児と仕事の両立です。

数カ月後、家族、先輩、友人、両親と話をしながら暮らしを設計しつつも、なんとか育児環境も整い営業再開しました。まだ乳飲み子のため急に具合が悪くなったりして急遽閉店時間を早めたり、お休みしたり。で、家に帰ればお家のことをしながら育児をして気が付いたら寝ていた…なんて日々が続きました。そんな日々を過ごしていく中で村山さんは足を止めました。

「長期間のお休みでお客さんは戻ってこない。夜営業はしばらくできない。子供のことも考えないといけない。できないことが多くなっていくと不安しかない、そんな時期でした」

 

 

ここで村山さんに転機が訪れます。村上市で行われるイベントへの出店です。自慢のメニューのひとつ、カレーを持ち込みました。

「完売できたんですよ。お客さんにも喜ばれて、達成感にあふれました。私、まだまだ頑張れるなって感じた瞬間でした」

この経験を機に、村山さんは創業時の計画だった“街にある食堂のようなカフェ”に立ち返ります。グルテンフリーの料理、和と洋をミックスさせたランチプレート、音楽やお菓子のイベント開催など、当時描いていたことを今までの経験を映しながらアレンジしました。そして、お客さんと触れ合ってきた中で聞こえてきた声を活かし、計画をどんどん変化させていきました。

 

 

「お客様の反応を見て、『あ、これだ』って。あの感覚を思い出しながら、創業時の計画をどんどん変化させていって、ポジティブに考えるようにシフトしていきました」

 

決めたことは変えてもよくて、変えていくからこそ事業はもっと良くなって、お客様の心に届いていく。村山さんの今を表現したカフェを、お店で体感してみてください。

  

 

村山さんのお店『KITCHEN mellow
https://www.instagram.com/kitchen_mellow/

 

間瀬 博文
https://niigata-ipc.or.jp/news/category/pmscolumn/maze/

 

 

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