プロジェクトマネージャー 間瀬 博文
IPC相談実例~Vol.2 山浦珈琲店ナッツ上大川前店 大山美千代さん
街とともに呼吸する喫茶店があります。
近所の人たちの憩いの場であり、出勤前や商談の場、待ち合わせや仕事に没頭するなど、
利用シーンもさまざまあって、決まって「この時間のあの席は…」といった具合に常連がいます。
今回ご紹介する『山浦珈琲店ナッツ上大川前店』もそのひとつ。
いつもの場所、いつもの時間に、あの人がいる、そんな喫茶店です。
※山浦珈琲店のホームページ

大山美千代さんはスタッフとして長年働いていて、この度、新・オーナーとなりました。そうです、ビジネス界隈のニュースを見ている人ならご存知のワード「事業承継」です。
新潟IPC財団では事業承継を考えていた大山さんの事業計画策定から支援をスタートしました。前オーナーと大山さんの意向をくみ取りながら、資金調達を行う金融機関と内容確認しつつ、具体的な事は言えませんが、無事契約、事業承継となりました。

課題はこれからです。大山さんは初めての個人事業主で、経営や財務のこと、しばらく働いてきましたがお店の仕組みまで考え及ばず…でした。で、頭をよぎったのはこんなことです。
・これからも今まで通り常連さんやお客さんが来るのか
・私に経営ができるのか
・何をすればいいのか
・アルバイトやパートさんは継続して働いてもらえるか
どちらかというとネガティブなことが多い中(笑)、こんなことも考えていました。
・老朽化していたものを修理したい
・メニューを改訂したい
・アンティークなカトラリーや民藝も取り入れたい
・新メニュー開発に挑戦したい

新潟IPC財団による事業承継の支援は様々あり、事業承継をする側、される側それぞれの立場に応じた対応をしています。今回のケースですと、大山さんは事業承継される側、としての支援でした。
事業承継の最初のステップは、まず自分自身が経営者・オーナーとして覚悟を決めることでした。不安だらけだと思いますが、気持ちの整理をきちんとする。そして、大山さんにはご家族がいて、そうした中での決断はとても迷うはずです。大きなお金が動きますから、家族会議も当然あるでしょう。
また、前オーナーから経営状況が分かる財務諸表を見せられても、どう見ればいいのか分かりませんでした。そして、金融機関からの融資で始める事業ですし、いろいろな責任を背負うことになりますから…初耳のような話を聞いていると頭がパンクしそうになるわけです。

だからこそ、様々な角度からアドバイスしてメンタル的なサポートも行い、大山さんがちゃんと前を見て歩ける(=経営していける)ように支援しました。課題解決だけでなく、不安なことも、動ける(=行動できる)ように背中を押します(笑)「気が付いたら数字が読めるようになっていて、成長も感じられた!」と大山さんは言います。
そんな支援をさせていただきつつ、実は!大山さんの一番の力になったのはご家族の声、お客様からの言葉でした。不安がだんだんと自信に変わっていき、ネガティブな思いもポジティブになり、新オーナーとして堂々と!してきました。

と、今回も話の着地が見えないメルマガになりましたが、『山浦珈琲店ナッツ上大川前店』はインスタでも話題になったようです!コーヒーからもフードからも感じるどこか懐かしい味と、長居できる心地よい空間。信濃川沿いの散歩ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
プロジェクトマネジャー
間瀬 博文
https://niigata-ipc.or.jp/news/category/pmscolumn/maze/