Ride the WAVE 2025 ~初心者のためのデータ分析ワークショップ~
第1回を8月29日(金)にマルタケホールで開催しました!プログラム内容の一部をご紹介します。
一橋大学名誉教授・県立広島大学院研究科長・デジタルハリウッド大学院特命教授の米倉誠一郎先生を講師としてお招きし、記念講演「データに基づく生産性の向上~イノベーションを超えて」をお話しいただきました。
参加者は総勢約70名弱の参加者が、新潟駅前のマルタケホールに集まり、大盛況でした。
「イノベーションという言葉は形骸化している」というお話から始まり、米・ケネディ大統領の『国があなたのために何をしてくれるかを問うのではなく、あなたが国のために何をできるかを問うてほしい』という言葉を引用し、「今こそ、日本人はこの言葉を思い出すべき。自分たちがこの国の課題をどう解決できるかを考えるべきだ」と説かれ、集まった参加者へ向け「新潟の県民所得は全国16位。より上を目指すには何が必要か」、「日本が直面する課題、世界が抱えるニーズの中に、無数のビジネスチャンスが眠っている。データを活用し、自社の強みを生かしてそれらの課題解決に乗り出してほしい」とお話しいただきました。
また、「大事なのは、まず大きな波=潮流を捉えて(Catch the Wave)、その上で波に乗る(Ride the Wave)」であるとも。
「データ分析は手段であり、目的ではない。まず、何をしたいか、何を解決したいか、という想いが先にあるべき」と。今後のデータ分析ワークショップへ向け、指針とするべき内容をお話しいただき、とても参考になる得難いお話でした。
壇上から飛び出て参加者へ自由に質問を投げかける米倉先生のご様子は、とても熱量が高いもので、大いに刺激を受けた方も多かったのではないでしょうか。
米倉先生の講演後は、今後のワークショップの講師である株式会社博報堂コンサルティング・森泰規氏より第2回以降のワークショップについて説明を行いました。
単なる分析としての手法を学ぶということではなく、ビジネスを理解し、何をしたいのかに応じて分析すること、データに振り回されるのではなく、データから得られた情報を元に人間が主体となって意思決定をすること、優れた分析とはデータで説明できることとできないことの境界線を自ら引き、データが示す限界の先にあるものまで見据えた上で最終的な意思決定に責任を持つ態度である、ということをお示しいただきました。
また、今回はアルビレックス新潟レディース様のご協力により、分析用にデータをご提供いただいています。
「試合における観客動員数の増加」というリアルな課題に対する打ち手を連続ワークショップの中で検討していきます。
新潟に根付いたサッカーチームの課題を実際に考える、というまたと無い機会で、ビジネスプログラムでもなかなかここまでの地域密着型のプログラムはもしかしたらないかもしれません。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
次回からワークショップがスタートします。最後までぜひよろしくお願いいたします。
~IPCよりお知らせ~
今回の連続ワークショップは、3回と4回だけ参加する、2回と3回だけ参加するなど、通しでない参加の仕方もOKですので、ぜひ参加を前向きにご検討ください。
なお、参加する場合、パソコンあるいはMacなどのノートパソコンをご持参ください(タブレットや携帯電話ではなくノートパソコンがおすすめです)。ノートパソコンをご持参いただかなくとも、データ分析の考え方に触れることは可能ですが、ノートパソコンがあった方がデータ分析に対する理解が深まるためです。