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2025.02.19

AI の次は BI !?  経営を加速するBIツールのデータ活用術(2月18日)

2月18日(火)に、『AI の次は BI !?  経営を加速するBIツールのデータ活用術』セミナーを開催しました。

講師は、株式会社Pepo 常務執行役員 小田 芳幸 様株式会社Connect Design 代表取締役 小谷 涼 様 のお2人です。

DX(デジタル トランスフォーメーション)の進展に伴い、「データドリブン」という考え方が注目を浴びるようになっています。今回は、データドリブン経営でDXを実現するためのプロセスである、「データベース構築」と「BIツール活用」の2つのステップにフォーカスを当て、2部構成で講演をお届けしました。以下、内容の一部をご紹介します。 

 

■第1部 株式会社 Pepo 小田様 「BI時代に必須のデータベースとデジタル化事例」

◆そもそも、データベースとは?
データベースとは、データを体系的に保存、管理、および検索するための構造化された集合体を指します。具体的には、関連する情報を整理して格納するための基盤(プラットフォーム)であり、データを効率的に操作できるように設定されています。
例として、企業の顧客情報、商品の在庫情報、図書館の蔵書リストなどがデータベースで管理されることが多いとのこと。

◆データベースの特徴
①組織化:データはテーブル、行、及び列などの構造で整理される
②効率性:大量のデータを迅速かつ効率的に処理、検索することができる
③一貫性:データの整合性を保つためのルールや制約が設定できる
④セキュリティ:データに対するアクセス制御や保護機能が備わっている
⑤同時アクセス:複数のユーザーが同時にデータにアクセスできるようにする仕組みがある

 

また、企業内でのデータ管理の際、よく利用されるツールとしてExcelが挙げられますが、データベースと比較するとそれぞれに適した利用シーンや特徴が異なります。
〇Excelの管理(スプレッドシードソフトウェア)
小規模なデータセットや個人レベルでのデータ管理が中心
・グラフやピボットテーブルを用いてデータの可視化や基本的な分析ができる
・自由な形式でデータを配置・操作できるなど柔軟性がある


〇データベースの管理(File Maker等)
大規模なデータセットの管理に適している
・大量のデータを効率的に管理・検索することが可能
・テーブル間の関係や制約(ルール)を設定して、データの整合性を保つことができる。  等
 *制約(ルール)の設定を行うことで属人化を防ぎ、手順書や引き継ぎ書の削減にも役立てることができるとのこと。

 

また、データベース管理のためのシステム(FileMaker)の中小企業への具体的な導入事例をご紹介いただきました。

これまでは全て手書き、手計算にて記載していた仕入帳、売上帳について、FileMakerを導入した例です。
効果としては、紙伝票の回収の必要がなくなったことで、1週間で各店舗の経費状況が把握できるようになった、
他には店舗経費の見える化による店舗生産性の把握が可能となった などの声があったようです。

 

 

■第2部 株式会社 Connect Design 小谷様 「経営を加速するBIツールのデータ活用術」

第2部では、“データドリブン経営とBIツール”に焦点を当て、お話いただきました。

データの分析、活用と言われるとなんだか難しい話のように聞こえますが、身近な例としては、お店探しが挙げられます。
下記の図を見て、皆さんはどのお店に行きたいと感じましたか?

お店探しの基準はそれぞれですが、例えば「価格帯やレビュー、アクセスの良さを踏まえて焼き鳥屋Cにしよう」という判断があるかと思います。このように、私たちは普段の生活から“複数のデータを組み合わせて分析し、選ぶ”ということを自然に行っています。

 

上記の考え方を企業に置き換えた時、
“複数のデータを組み合わせて分析し、選ぶ(=経営判断をする)”という考え方をデータドリブン経営
データドリブン経営を行うために、企業内の会計、販売、営業、在庫など社内に蓄積された様々なデータを集積し分析を行い、現場や経営の意思決定をサポートするツールをBI(ビジネス インテリジェンス)と言います。

多くの企業では、販売管理や顧客管理、会計管理などを行うために多様なシステムを導入しています。しかし、多くの企業がこういったシステムに蓄積されたデータを活用できていないのが現状であるとのこと。
社内で分散しているデータを集め、BIツールによって分析をすることで、経営に活用できるデータを瞬時に確認することができます。

データドリブンな考え方については、経営判断のみならず、現場での活用事例も多く見られます。
ある旅館では、日毎の損益をデータ化し、分析することで月間や年間の売上の着地予想を立て、現場(=サービス内容)の改善を図っているとのこと。

 

次に、株式会社 Connect Designで使っているBIシステム(Tableau)についてデモ紹介がありました。
売上集計ダッシュボードでは全体の売上額や推移が分かるほか、

各地方のグラフをクリックすると、その地方に特化した情報のみを引っ張ってくることで視覚的にデータを表すことが可能です。

上記デモ資料はTableauの公式サイトにて一般公開されています。
ブラウザより体験することが可能ですので、ご興味のある方はよろしければこちらからご覧ください。
売上集計ダッシュボード | Tableau Public

このほか、
・BIを活用していくためのポイント
・BIシステムの今後
についてもお話しいただきました。

 

ビジョンドリブン経営とは何か、BIツールとは何か…?といった言葉の説明から、実際の活用事例まで、分かりやすくご紹介いただきました。今後の自社のデータの利活用の検討の際、お役立ていただけますと幸いです。
ご聴講いただいた皆さま、ありがとうございました。

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