8月27日(火)に、『「女性が活躍する会社BEST100」第3位の企業が語る 成長戦略のポイント “DE&I”とは ~現場起点のダイバーシティ~』と題してセミナーを開催しました。
■DE&Iとは何か?
まずは、“DE&I”という聞き慣れない言葉について、山下氏からご説明いただきました。
“DE&I”とは、かつてのD&I:Diversity(ダイバーシティ/多様性)とInclusion(インクルージョン/受容・包括)に、Equity(エクイティ/公平性)を加え、「公平」な機会の提供をとともに、互いに尊重しながら成長できる環境づくりを目指した取り組みのことです。特に馴染みのない「Equity」について、Equality(エクオリティ/平等性)との違いを挙げられ、納得!その考え方が良く理解出来ました。
■なぜ今、DE&Iが重要視されているのか
大切な考え方ということが分かりましたが、何故重要視されているのでしょうか?
卒業予定の大学生・大学院生にアンケートを取ったところ、その大半がDE&Iに好意的という結果となり、若い世代が多様性などを重要視している実態が明らかになりました。また、DE&Iを推進することによって、人材不足の課題解決にも貢献できる可能性を示され、今後はますます重要視されていくことが分かりました。
■DE&Iを阻む「アンコンシャスバイアス」と「DE&Iを始めるには」
では、どのようにしてDE&Iを進めていけば良いのでしょうか。その推進を阻むのが「アンコンシャスバイアス」です。アンコンシャスバイアスとは「無意識の偏見」のことを指します。
例えば
・「親が単身赴任中です」と聞くと、その単身赴任中の親に「父親」を思い浮かべてしまう。
・男性から育児や介護休暇の申請があると「奥さんは?」と考えてしまう。
これらはアンコンシャスバイアスに該当します。
では、どのようにアンコンシャスバイアスを防ぐか。
それは「一人一人が、アンコンシャスバイアスに気づくこと」。「決めつけない、押し付けない」「一人一人、その時々と向き合うこと」ことで対処することができます。
アンコンシャスバイアスに気づくことは、多様性を認め合う社会の実現への第一歩に繋がります。
実際に、東京海上日動火災保険㈱では、
・社長と女性役員・部長クラスでの意見交換会
・女性管理職で任意組織を作り、意見交換、オンライン懇親会、セミナーの開催
・他、新たな取組の企画
など、女性役員・部長クラス発の風土改革が多数行われ、「女性だから」「男性だから」と考えるのではなく、その個人ができることが尊重されています。
今回のセミナーでは、「DE&I」を進める様々なヒントを実例を交えて教えていただきました。
「DE&I」という言葉は知らなくても、アンコンシャスバイアスに身に覚えがある方は多いのではないでしょうか。このセミナーが「DE&I」へ取組む第一歩となれば価値ある90分間になったのではないでしょうか。
受講された皆さま、ありがとうございました。
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