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2016.04.28

半歩先

2016.04.28

プロジェクトマネージャーの百合岡です。

東芝・シャープ・三菱自動車・セブンイレブンなど、日本の成長を支え、日本経済を象徴する企業に関するさまざまな報道をみていると、これまでの経済活動の成功パターン、おおげさにいうとあり方そのものに大きな転機がきているように感じます。

企業は成長するため、成長の方向性を決め、将来の姿を描き、実現に向けさまざまな活動を行っていますが、「成長=規模拡大」という価値観が、成功パターンの根本にあると考えます。これまでと同じことをやっていても成果が出なくなっている、つまり、転機を迎えている企業は、自身の価値観を新たなものに変える必要があるかもしれません。

 

★  今回のキーワードは、『 半歩先 』です  ★

 

事業計画の作成について記載されている書籍などには、数年後の経営環境の変化を想定し、その変化に適応するための行動をとることが必要だと説明されています。

しかし、将来に起こる変化を予測することはできませんし、目の前で起こっていても変化だと気づかないことがたくさんあるのも実情です。マスコミなどで紹介されているものでも、一時的なブームなのか本当に変化することなのかの判断も困難です。このようにとらえると、世の中は変化の兆しであふれ、そのいずれかが「本当の変化」としてあたり前の状態になってきます。

このような経営環境においてリーダーに求められるのは「半歩先」、つまり、少し先をとらえることだと考えます。半歩先をとらえることとは、世の中に数多く起こっている変化や変化の兆しのなかから、自社に影響のありそうなものをどん欲に、柔軟に、取り込んでいきながらみずから組織を変化させていくという意味です。

数年後の変化は本当に起こるかどうか予測しなければならず、起こってもいない変化をどれだけ議論しても、それが起こるかわからず行動を起こすことはできません。これに対し、目の前にある変化への対応であれば、変化が容易に把握できるので組織は次に向け活動を起こせます。

あらためて、みなさんの周りにある半歩先をとらえてみてください。IPCビジネス支援センターでは、さまざまな意見交換はもちろん、活動を継続してサポートする「プロジェクト型支援」も行っておりますのでご連絡ください。

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