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2024.05.31

「数字が苦手」でも安心!思い描いた事業を実現する3ポイント!『初めての事業&財務計画 深掘りメソッド』(5月22日)

5月22日(水)に、「「数字が苦手」でも安心!思い描いた事業を実現する3ポイント!『初めての事業&財務計画 深掘りメソッド』」と題してオンラインセミナーを開催しました。

講師は、当財団・プロジェクトマネージャー間瀬です。

創業、事業スタートの際に必ず必要となる「事業計画書」。今回は、初めての起業を考えている人へ、事業計画書の内容から財務計画へ発展させた、事業計画書の一連の流れと考え方を解説しました。起業のスケジュール(流れ)を3つのポイントに区切り、それぞれの部分で深掘りポイントをご紹介、また、すでに起業している人にも役立つよう「さらに深掘りポイント」についてもお伝えしました。

 

 

事業計画書の深掘り

計画作成のポイントは日本政策金融公庫の創業計画書に凝縮されていると言います。

創業計画書は項目の内容がそれぞれ関連しあっており、右にも左にも回転する関係であるため、関連性を意識して計画書を作成していく必要があるとのことです。創業の動機や経営者の略歴等、各項目ごとの書き方のコツについても一つ一つ触れ、解説を行いました。

 

また、事業計画書作成のさらに深掘りポイントとして、事業のコンセプトを固めること、サービス・商品の価値の伝え方、ターゲット選定と定期的な見直しについて例を挙げてご紹介しました。

 

初期投資・資金繰り計画の深掘り

次に販売・損益・資金繰り計画について考えます。心理的安全性を持ち、自信をもって事業に取り組むためにはお金の計画が必要不可欠です。某民間金融機関へのインタビューを基に、損益計画の中で注目すべき部分や、見ていく順番について解説がありました。

ポイントは、売上高も重要ですが、そこからどれだけ利益が出ているかというところです。

また、特に必要な資金とその調達について、損益計画を左から右へと、下から上へと(必要な資金、資金繰りの状況から、調達する必要のあるものについて考えて)見ていくことが深掘りのためのポイントとなります。

 

また、さらなる深掘りポイントとして、運転資金=特に手元にある現金を把握すること、資金繰り計画に数的根拠と妥当性を持たせること、また10年(ひいては長期間)継続できる事業性であるかをよく検討することが挙げられました。

 

創業後の深掘り

最後に、創業後の経営管理について、目標設定や、どの数字を見て管理をしていくべきか?というところに焦点を当て、例を挙げつつ解説しました。

よく見る必要のある項目としては「1.現金、2.売上、3.固定費」です。中でも特に初年度は毎日の売上高の確認と、売上高と固定費とのバランスを考えていくことが重要となります。

駐車場、家賃など毎月かかるものについては適正な金額か?電気代、水光熱費など金額に季節変動があるものは波がいつくるのか?など、1年目は実際にやりながら定期的に数字を見ていくと、2年目以降にとても役立ちます。

 

 

また創業後のさらなる深掘りポイントとして、

1.キャッシュフロー:特に現金はいくらなのか現状と見通しを把握すること

2.客単・客数・顧客をいろいろな視点で定量化すること

3.PDCAOODAのサイクルで「なぜ」という視点と次なる戦略を考える

ことが挙げられました。創業後、数字を定期的に見ていくことが重要であることは前述のとおりですが、例えば「創業後3カ月・半年・1年」とスパンを決めて事業の状態を定期的にチェックし、短い間隔で「利益が出ているかな」「カ月前と比べてどうかな」ということを確認すると、実は○○が人気商品である、や、実はこの商品の方が売れている、などお客さんの反応にすぐに気づくことができると言います。

 

 

今回は、創業、事業スタートの際に必ず必要となる「事業計画書」の流れと作成にあたっての考え方について、実際の創業計画書や関係機関からのインタビュー内容を踏まえ、初めての起業を考える方~すでに起業している人まで幅広い方へ向け、ポイントを押さえてお伝えいただきました。

間瀬プロジェクトマネージャー自身は元々数字に強いわけではなかったけれど、様々な実践例や書籍に触れていくなかで、いつの間にか強くなっていったというエピソードもあり、「経営において数字と向き合うことの重要さ」を実体験を踏まえてお話されることで受講者の皆さまへエールを送っているように感じました。

受講された皆さま、ありがとうございました。

 

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