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2024.03.26

「知財」で守る、あなたの事業 ~ビジネスの矛にも盾にもなる、商標権・著作権~(3月26日)

今年度最後のセミナーはINPIT 新潟県知財総合支援窓口(一般社団法人 新潟県発明協会) 弁理士・一級知財管理士 中村 敏行 様を講師にお迎えして、

「『知財』で守る、あなたの事業 ~ビジネスの矛にも盾にもなる、商標権・著作権~」のセミナーを開催しました!

中村様は国内車両関係会社の知財部に約37年間勤務、その後(一社)新潟県発明協会で(独)工業所有権情報・研修館(INPIT)の知財総合支援窓口業務に従事されている知財のスペシャリストです。

セミナーでは、普段はなかなか馴染みがない「知財」というテーマについて、基本知識や実際の事例を交えて、具体的にどのようにビジネスに関わってくるのか解説していただきました。

 

まずは、知的財産と知的財産権について分かりやすく解説されました。

「知的財産(知財)」は特殊なものには限られず、事業活動で有用なあらゆるアイディア・デザイン・情報等が含まれると考えられ、「知的財産権」としての保護になじまない、事業活動に有用な営業上・技術上の情報も一定の条件を満たせば営業秘密としても守られるものです。
知らずに商標権を侵害してしまった…などのリスク、逆に他社に自社によく似たデザインを使われた…などのトラブルもさることながら、ベンチャーキャピタル等の投資家も、企業の価値を査定する際に知財の対策・取り組みを評価するため、知財の観点を取り入れるのは重要とのことです。

続いて、商標制度、特許制度、実用新案登録制度、意匠制度、著作権制度について、それぞれ解説がありました。有名なもの、イメージしやすいもののほか、立体商標などの“形”も商標登録されているとのことで、幅広いものというのが分かります。

 

また、知財の話題は身近なところに潜んでおり、例えば、スマホアプリを使ったビジネスモデルを事業化したい時には、事前に知財調査を行い、外注する場合には委託契約、秘密保持契約、その際に著作権譲渡も検討すべきとのことです。

また、海外からの知財侵害にも気を付けるべきとのアドバイスもありました。知財の無料データーベース “J-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)”では様々な知財を検索することができますが、利用者で一番多いのは、なんと中国人とのびっくりなお話も…。そのほか、展示会や視察での落とし穴などもあるとのことです。

 

知財はリスクを伴う面倒なものという印象もありますが、逆に私たちを守るものでもあります。皆様のビジネス活動に少しでも役立てていただければ幸いです。

講師の中村様、参加者の皆さま、大変ありがとうございました。

来年度のIPCセミナーもぜひご期待ください!

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