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2024.02.05

天災は忘れたころにやって来る。~中小企業が自社を守るための計画づくり~(2月2日)

2月2日(金)に、「天災は忘れたころにやって来る。~中小企業が自社を守るための計画づくり~」と題してセミナーを開催しました。講師は、中小企業診断士 渡辺謙氏。

 今年の元旦、能登半島地震が発生し、企業のBCPについて今一度考えるべきタイミングです。参加いただいた皆様とともに、いざ災害が発生した時の対応について学びました。

まずはBCPの説明です。

BCPとは、

1商品・サービスの供給

 お客様に提供する商品・サービスを中断することなく必要とする時間に必要な場所へ必要な量 を供給する。サプライチェーンの最低限の維持

2雇用の継続

 社員と家族の安全の確保と支援。雇用を厳守する

3地域貢献

 取引先社員・家族および地域住民への支援と社会貢献

家庭における災害対応とは違い、あくまで会社・組織の災害対応となります。

定義を確認したところで、能登半島地震の事例をもとに、どのような動きをするかを参加者が1分間シミュレーション。その答え合わせもかねつつ本篇へ。

まずは地震発生時の対応、地震が収まった後の初動、復旧作業について事前対応をまじえてお話いただきました。地震発生時の対応、地震が収まった後の初動については避難や安否確認、災害対策本部の設置などについてお話いただきました。それらの事前対策においてはハザードマップの確認やいざという時の各自の役割を定めておくことが有効とのこと。

復旧作業においては、応急・復旧方針の決定が重要。災害が発生した場合、いつもの業務がいつもの通りに行えないことがあります。この場合は「できること」と「できないこと」に区別し、「できること」とは、いつもの方法が使えないなら代替手段(仮復旧)を実行する。「出来ないこと」はそれが可能になるまで環境整備の復旧に専念し、代替手段を見つけるために知恵を絞りだすことが最も重要になるそうです。普段から代替手段を検討しておくことが、役に立ちそうですね。

最後に、BCPの活用について。

BCPは作成した時が活動の始まりとのこと。そして作成した人だけが知っていても効果はありません。従業員全員が認識し、BCPが実施できて初めて効果が発揮できるとのことです。まずは完璧でなくてもやってみることが重要とのことでした。

講演後は、当財団松井PMとのクロストーク。色々な疑問にお答えいただきました。特に講演の中でも重要だとお話いただいたBCPの見直しの有効的なやり方については、5Sの中にBCPを組み込むことがおすすめとのことでした。

参加された皆様は、BCPについて始めてみようと思ったのではないでしょうか。

講師の渡辺氏、参加された皆様、ありがとうございました。

今回のセミナーについては、約1カ月間、YouTubeにて公開しております。

ぜひご覧ください。動画はこちらから!

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