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2024.01.31

“プランB”も考えておく

プロジェクトマネージャー 松井 俊輔

 

大地震という天災で元旦を迎えた2024年ですが、被害を受けられた方、被災されたみなさまには心よりお見舞い申し上げます。

 

この年末年始は、他にも飛行機衝突事故等の事件・事故のニュースもありましたが、明るい話題もありました。個人的には、毎年年末に開催される漫才のコンテストで、今年の優勝者“令和ロマン”が異色のコンビとして旋風を巻き起こしたニュースが、明るい話題の一つでした。彼らは、優勝という最高の結果以外に、記録の面でも話題になりました。 

 ・ファーストラウンドでのトップバッターが優勝したのは、第1回大会以来で2組目

 ・優勝時の芸歴が5年目というのは、2番目のコンビ歴の短さ

 ・平成生まれの優勝者は、2組目

などが取り上げられ、ネットニュース等で目にした方も多いのではないでしょうか。 

 

彼らの記録以外で、私が注目したのは、

 ・ファーストラウンド用とセカンドラウンド用に、他のコンビは2つのネタを用意している中、4つもネタを用意していた

 ・ファーストラウンドの順番が1番最初とわかった時点で、不利な勝負と判断し、「勝ち」にいくネタではなく、「場を盛り上げる」ネタを選択した

 ・セカンドラウンドでは、前のコンビのネタ内容を確認して、出番の直前に残りのネタの中からどのネタを使うかを決めた

という点です。

 

結果的に、これらの準備や作戦も優勝へ繋がる要因の一つとなったのですが、このコンビの特徴を一言で表すと「柔軟性」を持った対応ができるコンビ、ということになるのではないでしょうか。

そして重要な点は、「柔軟性」を持つための「用意周到さ」がしっかりしたコンビではないか、ということです。

 地震や水害が発生するたびに、「事業の継続性」の担保や「迅速な復旧」を行うために、「事業継続計画(BCP)の重要性・必要性」が注目されます。私自身もそうですが「喉元過ぎれば・・・」で、実際に策定まで行っている事業所やご家庭は、多くないのではないでしょうか。以前BCP策定セミナーを受講した時に感じたのは、「BCPとは、何か起こった時に、最短の時間と手間で、次の行動に移ることができる、柔軟性を作っておくこと」と感じました。

「計画づくり」と考えると、どうしても難しく、そして、億劫なイメージを持ってしまいますが、 

 ・ヒト 社員や家族の安否確認方法、緊急持ち出し品、緊急時の協力先

 ・モノ 危険物処理対策、インフラ対策、商品調達方法の確保

 ・カネ 保険の現状と見直し

 ・情報 メンテナンスの連絡先、従業員の緊急連絡先、データのバックアップ

等の情報整理から始めてみてはいかがでしょうか。

 

IPCでは、202422日(金)1330から、BCP策定の経験を豊富にお持ちの渡辺謙さんを講師にお迎えし、「天災は忘れたころにやって来る。~中小企業が自社を守るための計画づくり~」と題したセミナーを開催いたします。

 通常のビジネスセミナーと異なり、業務時間中に参加しやすい時間帯の開催、セミナー終了後も、アーカイブで視聴可能とする予定ですので、BCP対策について考えるきっかけづくり、自社や家庭の災害対策の見直しチェックリストがわりにご利用いただく等、お気軽に参加されてはいかがでしょうか。

 

今年の干支は「甲辰」(きのえたつ)です。

 ・「甲」は十干の始まりにあたり、生命や物事の始まりを意味する。

 ・「辰」は草木が伸長し、形が整い活気にあふれている様子を表す。

「甲」と「辰」が合わさる「甲辰」の2024年は、これからの成長をさらに形作っていく一年と捉えられるのではないでしょうか。私たちIPCは、みなさまの事業成長のご支援できるように、2024年も尽力してまいります。

 

◇天災は忘れたころにやって来る。~中小企業が自社を守るための計画づくり~

 202422日(金)13301500

 https://niigata-ipc.or.jp/seminar_event/22460/

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