8月23日のセミナーは、「採用力=競争力」若者やビジネスパーソンに選ばれる会社づくり ~人材確保難の時代に備えた採用力強化の取組みを成功事例から学ぶ~と題して、
藤崎 圭介 氏 / トップ電工株式会社 代表取締役社長
丸山 莉奈 氏 / 株式会社リクルート
のお二方を講師にお迎えして開催しました。
まずは、当財団の松井プロジェクトマネージャーより、「人手不足」の現状について。
人手の需給ギャップはこれからどんどん広がっていくようです。NHKの報道では、2040年における医療や介護、輸送など生活に身近な7職種の不足率予測は新潟県がワースト1位とのこと……。
人口減少が続く中、限られた人材を確保していくためにも、若い世代・Z世代の働き方への考え方の把握や情報収集も大切になるとの説明がありました。
続いて、トップ電工の藤崎氏より、自社での人材獲得と離職防止の取り組みについて。
2020年創業のトップ電工さんは、設立当初は人材採用に苦労されていたとのこと。その後、金融機関やリクルートさんと出会い、求人票の指導を受けたり、自社分析を深めたりする中で、自社が望むような求職者と出会えるようになったそうです。
また、トップ電工さんでは、社用車の1人1台支給や、福利厚生としての「iDeCo+」(イデコプラス)導入など様々な取組をされています。自社の制度を良くしようと思ったきっかけは、「自身が会社員時代に嫌だったことはやらない」という思いから。藤崎氏の人柄や社員さんへの思いが、人材の採用や離職防止にもつながっていることをお話を聞いて感じられました。
次に、リクルートの丸山氏より、企業を取り巻く環境や、「選ばれ続ける企業」の事例について。
転職理由の本音は、約4割が上司の身勝手さ、同僚との不仲、ワンマン社長など「人間関係の不満」。中途入社後のフォロー施策としては、上司・人事との面談や上司との会話・雑談が効果的とのことですが、会話・雑談は中途採用の場面に限らず、職場の雰囲気UPにも活用できそうですね。
また、選ばれ続ける企業とは、「時代に合わせて、会社の制度や体制を見直し、働いている社員が長期的に活躍できる環境づくりを行える企業」。企業の知名度や労働条件はすぐには変えづらいかもしれませんが、採用が上手な企業は、会社の理念・ビジョンなどのメッセージや表現回数が秀逸だそうです。比較的取り組みやすい部分から工夫・改善することで、採用力を高められるというアドバイスも。
今回のセミナーでは、最新の人材採用動向やお二人が語るリアルな体験談・事例紹介から、採用力向上に向けた今後の戦略のヒントを多く得ることができたのではないでしょうか。
藤崎様、丸山様、ありがとうございました!
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