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2023.05.31

今こそ知っておきたい 事業承継のポイント ~経験者が語る!~(5月23日)

5月23日(火)に「今こそ知っておきたい 事業承継のポイント ~経験者が語る!~」と題したセミナーを開催しました。

 

事業承継をご経験されていらっしゃる、SMECコンサルタンツ株式会社 取締役の土田克則氏を講師としてお招きし、ご自身の事業承継のご経験も交えながら熱い語り口で「経営者」目線に立ってお話しいただきました。

 

土田氏は、父親の病気により27歳で事業承継しましたが、その後事業を全て譲渡しました。当時の業績も悪くなかったのですが、土田氏が事業承継を考えたときのポイントは、「どこか別の会社が自社の事業を持った方が、相乗効果が生まれるのではないか」と思ったことだそうです。当時は黒字でしたが、単体ではやっていけない、「統合」が必要だと判断したのです。

そこで、具体的に何を承継するのか?という話題に移ります。

 

土田氏は、承継する「経営資源」は「目に見えるもの」と「目に見えにくいもの」があると説明します。「目に見えにくい経営資源」とは、経営者や会社への“信用”や、取引先との“関係性”、従業員の“理解”など、明文化がしづらいけれど大切なものです。土田氏は、この「目に見えにくい経営資源」の承継に苦労したと話します。

 

次に、実際に事業承継をする場合の準備について話します。後継者がいる場合、いない場合で準備する事柄が変わりますが、根幹のポイントは「経営者が完全引退する日を決める」こと、つまり、代表者交代する日をきめることだと説きます。

また、後継者は「目に見えにくい経営資源」を引き継ぐ準備、すなわち、会社や業界について学ぶことや、従業員の個性、能力を把握することなどを準備しておかなければいけないと話しました。

最後に、一見不合理だったり理解できなかったりすることでも、「社長がそうしている理由がある」とし、それが「重要成功要因(KSF、KFS)」であるので、「目に見えにくい経営資源」が何かが見えてくると締めくくりました。

 

「事業承継」をテーマにしながらも、ご自身の経験に基づきながら、今の経営にも活かせるポイントがたくさんあったセミナーでした。

 

今後も皆様のビジネスへのお役に立てる、様々なセミナーを開催していきます。

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