四夜連続セミナー「IPC夜間大学・リスキリングの扉」もついに最終夜を迎えました。
2/16(木)開催の第4夜は「エフェクチュエーション思考から起業のプロセスを学ぶ」と題して、講師に新潟大学経済科学部 伊藤 龍史 先生をお招きしました。
まずは、「起業」という行為について。
ビジネスチャンスへの注目段階から起業行動に移行する流れ、その行動の移行にあたってのエフェクチュエーション思考のプロセスやスタートアップ・エコシステムとの関わりについて、全体像を丁寧に解説いただきました。
エフェクチュエーション型の思考が最大限の効果を発揮するために必要なスタートアップ・エコシステム。政策やファイナンス、人的資本など6つの大きな要素があるそうですが、このエコシステムは新潟でも育ちつつあるとのこと。
続いて、思考プロセスの違いについて。
「アントレプレナー」をどう定義するかによって、技術駆動型と市場駆動型の2つの起業プロセスに分かれます。
技術駆動型のプロセスでは、コーゼーション型の思考を、市場駆動型のプロセスでは、エフェクチュエーション型の思考を用いるとのことで、2つの思考に良い悪いは無いようですが、“意味のあるビジネスモデル”を作るためには、エフェクチュエーション型の思考が向いているそうです。
その後は、思考・検討にあたっての手法として、ビジネスモデル・キャンバス、バリュープロポジション・キャンバス、エフェクチュエーション・キャンバスの作成方法・考え方をご紹介いただきました。
概念や定義など、本来であれば理解が難しく感じるような箇所も、図や例えを用いて非常に分かりやすく丁寧に説明いただきました。2つのプロセスの型についても、料理から考えるか、食材から考えるかの違いも分かりやすかったですね。
伊藤先生、ありがとうございました!
「IPC夜間大学・リスキリングの扉」は今回で一旦閉講となりますが、IPC主催のセミナー・イベントはまだまだ続きます。
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