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2016.02.26
何色の花を咲かせますか
食の技術コーディネーターの椎葉です。
3月1日といえば、うるう年でもそうでなくとも、あと305日で大晦日です。また作家の今 官一(こん かんいち)の幻花忌でもあります。
今 官一といっても知らない方もおられるかもしれませんが、青森で同郷出身の太宰治と親しく、桜桃忌の名は官一によって名付けられました。彼はまた、レイテ沖海戦でただ一艦帰還した戦艦「長門」の乗り組水兵1200人、生き残ったのは僅か30数名、その中の一人でもあります。
昭和31年『壁の花』で直木賞を受賞し、あとがきに〈誰かが、読んで呉れるかもしれない─といふ期待だけが、逆運の作者をも、むちうつのだ。そして、その期待のうへにだけ「壁の花」 は、明日もまた咲くのである〉と書いてあったのがとても印象深かったです。
彼のあとがきの「読む」を「購入する」に、「作者」を「経営者」に読み替えてみると、経営者にとってもグッとくるセリフに思えてきます。
★ 今回のキーワードは、『 何色の花を咲かせますか』です ★
ビジネスにおいては、漫然と期待して待っているだけでは、成果があがりません。成果を上げるには、行動しなければなりません。ただ、がむしゃらに行動しても思うような成果をえられないこともしばしばです。かのP.F.ドラッカーは、「最も重要な5つの質問とは、われわれのミッションは何か、われわれの顧客は誰か、顧客にとっての価値は何か、われわれに とっての成果は何か、われわれの計画は何か、という5つの質問からなる経営ツールである」と言っています。この解釈はさまざまありますが、私が思うには、この5つの質問がもたらすものは、「行動のための計画である。計画とは明日決定するものではない。決定することのできるのは、 つねに今日である。明日のための目標は必要である。しかし問題は明日何をするかではない。明日成果を得るために、今日何をするかである。」だと考えます。
ぜひみなさまも、今日から行動しませんか。でないと、あっという間に大晦日になってしまいますので…
最後に官一が好んで色紙に書いた言葉を、紹介して結びたいと 思います。
<花まぼろしの世に在らば 世も幻の花ならん>
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