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2022.07.15

変える勇気と、変えないこだわり

プロジェクトマネージャー 松井 俊輔

 7月なのに30℃超えの毎日、既に真夏です。

 先月のコラムで「梅雨」について触れましたが、今年は観測史上初めてという6月中の梅雨明け。夏服の用意や、クーラーが正常に動くかの確認に追われただけでなく、体が暑さについていけず、連日ため息をつかれている方も多いのではないでしょうか。 

 今年の早い梅雨明けだけでなく、近年のゲリラ豪雨多発などの異常とも言える気候変動は、その対応にこれまでの常識が通用しなくなり、私たちの生活環境にも大きな影響を及ぼすため心配なところです。 

 気候変動のような「危ない変化」ではないですが、最近、「楽しい変化」を感じる場面がいくつかありました。 

 最初にご紹介したいのは、テレビ番組「新婚さんいらっしゃい」の変化です。今年4月に、桂文枝師匠から藤井隆さんに司会が変わったと、いうことで久しぶりに見始めました。

 スタート直後は歴史の長いこの番組の重圧からか、芸歴が長い藤井さんもさすがに緊張して安全運転している様子が伝わってきましたが、週を追うごとに彼の持ち味である、自由奔放な言動で番組をぐいぐい引っ張っていくスタイルになっていき、ゲストの新婚さん達が藤井さんについていけず固まってしまう場面もたびたび。 

 番組構成、撮影セットだけでなく、ゲストの新婚さんと事前に綿密な打ち合わせをしているからこそ可能な、新婚さんお二人からエピソードを丁寧に、そして面白く引き出すという番組の根幹は、文枝師匠時代から大きな変化は無いのですが、その伝統を大事にしながら、「藤井隆さんの持ち味」を上手に加えた番組に変化しています。 

 次にご紹介したいのは、映画「トップガン マーヴェリック」。大ヒットした前作「トップガン」の公開から36年ぶりの続編ということもあり、公開前から話題でしたので既に見られた方も多いと思います。

私はゴールデンウイークに見てきましたが、「マーヴェリック」を始めて見る若い年代には、戦闘機の飛行シーンの臨場感が素晴らしいこと、私のような前作からのファン世代には、前作からの続きを随所に感じる要素があること、間隔が36年空いたことで、当時の世相や思い出、誰と見たかなど、個人それぞれが持っている思い出を呼び起こす要素が、受けている点ではないかと思いました。そういったところが、幅広い世代から高い評価を受けているのでしょうね。 

 ご紹介した2つの事柄に共通している事は、「変化する勇気」と「変化しないこだわり」の両方を持っているところと思います。

  “新婚さん”は、文枝師匠という静的でバランス型の司会から、藤井さんという動的で破天荒な司会へ変更し、藤井さんらしさが加わる内容へ“変化“。しかし、この番組の最大の見せ場と言ってもいい、司会者の”椅子コケ“と、女性アシスタントによるコケた椅子を直す一連のネタは、きちんと踏襲しています。視聴者層が以前と同様、年配の方から大きく変わっていないと思われるため、番組制作側として”安心して楽しんでもらうために変化させない“というこだわりの部分だと思います。 

 「トップガン」は、トム・クルーズの色男ぶりが変わらないのはもちろんですが、彼がカンヌ映画祭で発言したという「僕は大スクリーンのために映画を作ります」というコメントは、ネット配信が台頭してきた現代において、トム・クルーズの「映画館で見る映画の楽しさを改めて提供する」という原点回帰のこだわりがあると感じます。

 そしてそれを観客に実感してもらうために、現代の最新撮影機材を使う事で前作を上回る映像表現が可能となり、さらに画面と連動して椅子が動く最新の映画館設備「4DX」の効果と相まって、作品を最大限に楽しめる映像表現へと“変化”させています。 

 約2年続くコロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻を原因とする世界規模のサプライチェーン棄損、そして大幅かつ長期間にわたる円安と、私たちの生活や事業運営は外部環境に大きく影響を受け、好むと好まざるを問わず、これまでのやり方から変えざるを得ない場面が多くなってきました。また、外部環境の変化が複数の要因を持ち、要因どうしが複雑に絡み合っていることから、簡単にはその対応策が見つけづらい状況という事は間違いありません。

 明確な解答が見えない中でも、外部の変化に対応していくためには、自らが変わっていくために考え続け、そしてできる事からやってみる、という姿勢が必要だと思います。 

といっても、変わるための「きっかけ」が無いと難しいものです。 

 IPC財団では、7月から「変わるきっかけづくり」に役立つセミナーを取り揃えています。 

 1つめは、現代のビジネスシーンで変化するために不可欠な「デジタル戦略とDXUXの考え方」を、最前線で活躍しているプロフェッショナルから基礎知識、実例に学ぶ思考法を学べる3回シリーズのセミナーです。残念ながらこのコラムが載るタイミングでは1回目(76日(水)開催)は終わっていますが、2回目以降からの参加でも十分キャッチアップできる内容となっています。

 

 2つ目は、みなさんのような次世代のビジネスリーダーが、不確実性が高まる現代社会の中、どのようにビジョンを描くべきなのかを、原体験の振り返り、強み分析、外部環境分析、ディスカッション、ショートピッチなど多彩なプログラムを通じて、その答えを探っていく「ネクストリーダーアカデミア2022VISION QUEST ~次世代リーダーがビジョンを探る連続講座~」です。 

2つのセミナーをインプットの機会として利用していただき、その後、夏季休暇の時間などを利用して、みなさんそれぞれが考える「変わるための戦略」づくりとしてアウトプットを検討されるのはいかがでしょうか。

  「新婚さんいらっしゃい」は学生時代から好きな番組で、高校の通学路途中に収録場所の中之島・リサイタルホールがあったため、何度も収録を見に行っていました。観覧者も一緒に楽しめる“ペアマッチ” (裏返したパネル16枚が21組になっており、“神経衰弱”のように絵合わせができると賞品がプレゼントされるゲーム)が好きでしたが、コロナ禍からか消えてしまい、藤井隆さんの代になっても復活しないのは寂しい限りです。 

IPCデジタル・ストラテジー・シリーズ

https://niigata-ipc.or.jp/seminar_event/17436/

 

◇ネクストリーダーアカデミア2022

https://niigata-ipc.or.jp/seminar_event/17661/

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