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2016.01.27

目的の捉え方

プロジェクトマネージャーの春川です。
突然ですが・・・ 『企業の目的は“利益の獲得”である。』YESか?NOか?このように問われた時、みなさんならどう答えますか? 「もちろん、YES!」という方が多いでしょうか。 それとも「迷ってしまう・・・」という方が多いでしょうか。 20160127_yomoyama
■かのドラッカー氏は、著書のなかで次のように述べています。 「“利益”は個々の企業にとっても、社会にとっても必要である。しかしそれは企業や企業活動にとって“目的ではなく条件である”」 利益は“目的ではなく条件である”とは、少し難しい表現ですね。 例えるなら、人間は呼吸をしないと生きて行けない。だから呼吸は人間が生きていくための「条件」ではある。しかし人間は呼吸することを「目的」として生きているわけではない。 つまり呼吸は“目的ではなく条件である”こんな感じでしょうか? ■ここに二人の経営者がいたとします。 一人は、「もっと利益をあげる方法はないか?」と、日々社員に問い続けます。 もう一人は、「もっとお客様に貢献できる方法はないか?」と、日々社員に問い続けます。 長い年月を経て、企業を大きく成長させるのは、どちらの経営者だと思いますか? 新しい事業アイディアが生まれやすいのは、イノベーションが起こりそうなのは、競合他社に勝てそうなのは、どちらの企業でしょうか? ■「目的」を明確にし、社内で共有することが重要なのはいうまでもありません。 その効用は、社員の意識をひとつにまとめるだけでなく、目的を達成しようとする社員各自の「自発的な創意工夫」を導き出すことにあると考えます。 経営者やリーダーが自社の「目的」をどのように捉えるのか。そして、その「目的」を達成するために社員に何を問いかけるのかによって、企業の未来は大きく変わる可能性があります。 時には立ち止まって、自社の「目的」について再確認してみると、新たな気づきを得られるかもしれません。

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