食の技術コーディネーターの椎葉です。
今年もやってきました。
九州出身の私にとって、動物園以外で見ることのできる野生の白鳥は、とても興味をそそられます。
新潟市は白鳥飛来数が全国1位。佐潟、鳥屋野潟、福島潟の三つの潟湖には沢山の白鳥が訪れます。佐潟は国内最大の「砂丘湖」で、砂丘と砂丘の間のくぼ地に水がたまって出来た潟湖で、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(ラムサール条約)」に登録されています。
日中は、田んぼに行って、夕方湖に戻ります。それにしても、田んぼで見かける白鳥は、なぜか特定の田んぼに集まっています。気になって、田んぼをのぞきにいったこともありますが、特段、その田んぼだけ落ち穂がいっぱい落ちているとか、餌になりそうなものが沢山あるとかでもなさそうです。
★ 今回のキーワードは、『 お客さま目線で【伝える】』です ★
特定の田んぼに白鳥がくる理由は定かではありませんが、白鳥が、たくさんの田んぼのなかから、1枚の田んぼを選ぶ様子を想像すると、人間には分からない何か魅力がそなわっているのでしょうか。おもわず笑みがこぼれます。白鳥の話しならば、笑い話ですみますが、ビジネスでは、提供する商品やサービスがお客さまから選ばれなければ、それは売上ゼロを意味し、収益を生まないどころか、提供するまでにかかった経費は、損失となりかねないのです。
では、お客さまに「選んでいただけるために」どうすればよいのでしょうか。それは、キャッチコピーやメッセージ、パッケージやロゴなどいろいろありますが、いずれも【伝える】ということではないでしょうか。それも「お客さま目線で【伝える】」を意識する事がとても大切だと思います。
競合のないものは、放っておいてもお客さまから選んでいただけるかもしれませんが、それは稀です。大概、競合があると思われます。しかも同業者だけでなく、同様な機能を持つ他業界も充分競合となりえるのです。
似たような数多ある商品やサービスのなかから、提供する商品やサービスの特徴が簡単にわからなければ、売れません。お客さまに「選んでいただけるために」、自分が当たり前に知っていることでも、相手は知らないことを前提として、この商品・サービスを選ぶ理由を考えていくことをおすすめいたします。
さて、来たる12月9日にビジネススクエアにて「加工食品のマーケティング」セミナーを開催させて頂きます。本日、お伝えした内容をさらに詳しく「お客さま目線で【伝える】」ポイントのほか、「マーケティングの基本知識」から「また欲しくなる仕掛けづくり」など商品企画のポイントや課題を発見するためのノウハウなどご紹介します。みなさまふるってご参加ください。