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2021.01.15

新年あけましておめでとうございます

プロジェクトマネージャー 松井 俊輔

新年早々新潟県内には大寒波が襲来し、暴風や豪雪で甚大な影響があった地域も多くありました。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

新潟市内においても交通機関が混乱したり、3連休ずっと雪かきをしていたという方も多いのではないでしょうか。今年は寒さが厳しく、引き続き大雪が降るという予報が出ていますので、どうか事故なく体調を崩すことなく、お過ごしください。

 

忘年会、新年会がほぼゼロ、ステイホームが求められた今回の年末年始ですが、お家でテレビを見て過ごされた方も多かったのではないでしょうか。

NHK・教育チャンネルは、“Eテレ”と名称を変えた頃から、トガった面白い企画の番組が増えたと感じます。私が大好きな番組は、
・聞きたくてもなかなか聞けない“ある属性”の方の裏側を、モグラに扮した2人がインタビューする「ねほりんぱほりん」
・銀行を舞台にしたドラマでも大活躍の役者さんが、ご自身の趣味である“昆虫”のすばらしさを熱く語る「香川照之の昆虫すごいぜ!」
などがありますが、その中でも最近はまっているのが「100分 de 名著」です。

 

この番組を簡単に紹介しますと、書名を聞いたことはあるが、手に取る機会やきっかけがない古典作品を、専門家とともに伊集院光さんが彼の持ち味である軽妙なトークで、25分×4回という見やすい構成で読み解いていく、という番組です。伊集院光さん独特の目線で、その本が書かれた時代と現代の共通点を探し出し、そして結び付け、現代人には難解なイメージがある古典作品を新しい視点で捉えるというところがこの番組の真骨頂で、「10分でわかる〇〇」のような要約コンテンツとは一線を画す内容となっています。

 

今年1月に取り上げられているのは、マルクスの「資本論」。

はて。学生時代、何かの授業で聞いたような…、試験前に「マルクス、資本論」と単語帳に書いて覚えたような…。単語はうっすら覚えていても、これまで読んだことも、図書館や書店で手に取ったこともなかったので、どのような内容なのかわかりませんでした。

番組紹介記事を読むと「社会主義は古くて失敗した考え方、という評価が日本では定着しているが、欧米のZ世代(1990年代後半以降生まれ)の若者たちは、資本主義に懐疑的な考えを持ち、改めてマルクスが読まれている」とあります。「Z世代の思考」がわからず、彼らについていけていないおじさんの私としては、見ない手はありません。
いつもであれば難しいと敬遠してしまうことも、新年の自分はやる気が違います!
第1回目の放送では、私たちが同じような意味で使っている「富」と「資本を増やす」という言葉を、マルクスは「その二つの意味は異なる」と説明しており、いきなりガツーンとやられました。

専門家の解説を私はこう解釈しました。
・「富」は、誰もが自由で安価で利用できる社会財産。番組では水や、図書館などの公共サービスを具体例として挙げています。
・「資本を増やす」は、その「富」を、多額の資本を持つ一部の人が囲い込み、さらに“自分たちの資産“を増やすために行う行動。公共の「富」が一部の人の所有物になり、無償で使えていたものが、お金を払わないと利用できなくなる。結果的に、富=豊かなインフラを持った社会が崩れ、貧富の差が広がる。

 

約150年前に書かれたものながら、格差社会や貧富の差という現代の日本が抱える問題点を恐ろしいほど突きつけているのでは、と思いました。歴史は繰り返されるということなのか、マルクスは預言者なのか。

 

では、資本論の中で「問題がある」と語られている資本主義に代わるような、良い制度はあるのでしょうか?

正解は無い問いだと思いますが、「現状を無批判に良しとしない、世の中の流れを何も考えずに受け入れない、という姿勢が重要ではないか」と、番組では考察が進みます。一人一人が面倒くさがらずに、社会問題について考える必要性が求められている、とも言えるのではないでしょうか。社会が抱える問題を他人事と思わずに、全て自分や家族が関係することだと思えば、否が応でも考えることがあると思います。

 

また、様々な視点や価値観を知る、という観点で、リベラルアーツ(≒一般教養)に触れる機会を持つというのも、社会全体が少しでも明るい未来に近づける方法なのではないかと感じます。

リベラルアーツについてまで踏み込むと文字数が多くなってしまうため、次回以降に取り上げる機会を持てればと思います。

 

さて、今回の目的であった「Z世代の思考」が、番組を見て理解できたかどうか…。視聴中には「なるほどなるほど。自分もまだまだ大丈夫だな」と思った次第ですが、腹落ちした感じまでは程遠い気持ちです。

 

IPCの事務局は、20~50歳代の職員が在籍しており、私を含めた40・50歳代の職員が盛り上がっている話題に、まさにZ世代の若手職員が無反応ということが少なくありません。最近では1980年代に流行った、猫にヤンキーの服を着せた「なめ猫」が、昼休みの話題になりましたが、まったく無反応なZ世代…。
Z世代の思考については、引き続き近くにいる彼らから学ばせてもらおうと思います。

 

IPCは今年も、皆さまのお役に立てるよう職員一同精いっぱいご対応いたしますので、お気軽にご利用ください。今年もよろしくお願いいたします。

 

◇100分 de 名著(伊集院光さんとプロデューサーとの対談も面白いです)
https://www.nhk.or.jp/meicho/

◇リベラルアーツ(アインシュタイン、スティーブ・ジョブズの言葉も使って解説しているICUのHPがわかりやすいです)
https://www.icu.ac.jp/academics/

◇NHKプラス(視聴料を払っていれば、遡り放送サービスが無料で利用できます)
https://plus.nhk.jp/

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