プロジェクトマネージャー 間瀬 博文
「編集」という言葉を聞いて、どんなことをイメージしますか。
「編集者」と言うと、どんな人を思い浮かべますか。
一見すると関係なさそうに思えるかもしれませんが、 実は、皆さんは毎日「編集」をしています。
例えばスマートフォン。
画面に表示されているアプリは、お気に入りから便利なものまで、ほとんどは自分で「選んだもの」。メモを取る時は、話をしながら頭の中で要点を「整理をしながら」ノートにまとめているはずです。SNSでは文章や写真を「考えながら加工をして」投稿していますよね(直観的なこともありますが)。スーパーやコンビニでは「今日のご飯はどうしよう」「何を食べようかな」とレシピやその時の気分を考えながら選んでいませんか?
好きとか苦手とか、美味しいとか、興味があるとか、たくさんの中から自分のお気に入りを選ぶことも、SNSで投稿する時も、誰かを思いながら食材を選ぶことも、編集する目線が生かされています。
そこで、ちょっと役に立つ編集テクニックをお伝えします。
1.「誰に」伝えるか
2.「何を」伝えるか
という視点です。
「プレスリリースの作り方が分からない」というご相談があったとします。
そのプレスリリースは、誰に、何を伝えるものでしょうか。
・誰に…年代とか趣味趣向とか、どんな人に知ってほしいか
・何を…売りたいこと、伝えたいこと、商品コンセプト
まずはこの2つを考えてみてください。
「誰に」というのは、大枠でとらえてもいいですし、年代・性別・居住地・趣味趣向といった細かく条件設定をしてもいいと思います。「何を」というのは、どんな情報を発信するのか、売りたい・伝えたいことは何か、です。この2つの要素を「まとめる=編集」したら、実際に伝えたいターゲットに見せて、意見を聞いてみてください。「何を伝えたいのか分からないなぁ」と言われたら、どうしたら伝わるかまた考えて、修正したら意見を聞いて…を繰り返していくと、「言いたいことが伝わったよ!」という瞬間がやってきます。商品開発や事業についても、アイデアを組み合わせたり、掛け合わせることで、新しいビジネスが誕生することもありますよね。
編集することをビジネスに活用する価値、あります。