食の技術コーディネーターの椎葉です。
いよいよ始まる11月25日のオープンセミナーを皮切りに、12月9日から毎月一回行う全5回の次世代戦略設計のための連続講座「新潟から発信!次世代ヘルスプロモーションフード ~健康への入口は「よく噛む」食品から~」の講師依頼と打ち合わせで農林水産省に行ってきました。
農林水産省といえば食料行政の総本山です。本庁1階の食堂「手しごとや 咲くら」では、国産食材を使用したメニューがたくさんあり食料自給率表示も記載されています。中には調査捕鯨のクジラを原料にしたステーキや竜田揚げなどの珍しいメニューもあります。
ところで、みなさんはクジラとイルカの違いをご存知でしょうか。実は、その違いは大きさぐらいしかなく、イルカはくじらの比較的小型の種の総称なのです。また、その大きさの基準も諸説あり、3m、4m、5m、6mとさまざまです。人や地域によって、小型のクジラは、イルカと呼んだりクジラと称されたりしているのが実態です。
★ 今回のキーワードは、『都合のいい耳』です ★
解釈によってクジラやイルカの呼び方が変わっても大きな問題にはなりませんが、ビジネスでは解釈を見誤ると大きな問題となる場合が往々にしてあります。
ビジネスでは、何をするにしても、判断し、決断し、行動して行かなければなりません。それは、担当者でも経営者でも対峙する局面や問題が違えども変わりありません。
特に失敗したくないシーンでは、慎重に計画を練って行動することとなります。しかしながら、いつも計画通りや成功することばかりではありません。むしろ、失敗したくない時に限って、失敗することのほうが多いのではないでしょうか。
そのようなとき、あとで当初計画とのギャップを検証してみると、計画の甘さや見込み違いが、多く見受けられる場合があります。これは、「失敗したくない」と強く思えば思うほど、「失敗しない」都合のいいデータや情報ばかりを集めて計画を立てている場合が多いためではないでしょうか。一見すると現状分析や自社の強み弱み、競合の状況など、細々とデータやシミュレーションなどを盛り込んでいる計画のため間違いに気づきにくく、むしろもっともらしく見えるので、すばらしい計画であると勘違いしてしまいがちではないでしょうか。
そこで、練り上げた計画などは、一旦『都合のいい耳』の状態になっていないかを意識してもう一度点検してみることをおすすめいたします。できれば、最悪の状態や条件の場合を想定してみるのも良いかもしれません。しかも行動に移す前の計画段階なので、何度でも試してみる事ができます。そのうえで判断し、決断し、行動することによって失敗のリスクが低くなるのではないでしょうか。
失敗から多くの事を学ぶことがあります。失敗をおそれずにチャレンジすることはとても大事ですが、少なくとも『都合のいい耳』状態になっていないかを意識し点検することにより回避できる失敗もあるのではないでしょうか。
ビジネス支援センターでは、ビジネスにおけるみなさまの課題解決に向けて伴走し、一緒に汗をかきます!どんな案件でもお気軽にご利用ください。