「言葉にできる」は武器になる

2019年05月15日| Keyword Square 松井 俊輔

プロジェクトマネージャー 松井 俊輔

 

「10日間の長期休暇、何して過ごす?」と、テレビやネットでも過ごし方が話題になった今年のゴールデンウイークですが、皆さんはどのように過ごされましたか?

私自身は何冊か本を読む時間が取れたので、その中で面白かった本をご紹介します。

 

「言葉にできる」は武器になる。

梅田 悟司 著

 

2016年に出版された本で、現在もベストセラーとして人気の本なので読まれた方も多いと思います。著者は大学の理系学部出身ながら、コピーライターとして数々の賞を受賞されている異色の経歴の持ち主です。そんな「理系」の著者がいかにして「文系」業界の権化のイメージがあるコピーライター業界で活躍できるようになったのか?というエッセンスがまとめられています。

 

「これまでもあった、わかりやすい文章の書き方についてのHowTo本かな?」と思って手に取ってみたのですが、前書きを読んだ時点でまったく違ったスタンスの内容ということがわかり、そのまま、あっという間に読了してしまいました。

・「内なる言葉≒自分の思考」を明確にすることが何をおいても必要(著者は“言葉の解像度を上げる”という表現を使っています)

・「内なる言葉」が磨かれないと、他の人の心に響く「外に向かう言葉」に変換することはできない

・心に響く言葉は、「人を動かす」ではなく「人が(自然に)動く」作用がある。それは、テクニックに優れた文章ではできない

 

という考え方に基づき、どのようにして「内なる言葉」を見つけていくか、そしてどのように磨いていくかという手法を詳細に紹介しています。

ロジカルシンキングの基本概念と言われるフレームワーク「MECE(モレなくダブりなく)」( ミーシー/ミッシー:Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)を用いた論理的な方法をベースにしているため、「心に残る文章を作るには、言葉のセンスがある人の専売特許」というイメージを覆し、「誰でも訓練すれば、心に残る文章を作れる」ということが分かりやすく解説されています。また、「MECE」についても、その手法についてわかりやすく解説されているので、これまでビジネス書等で「MECEの考え方はわかるが、やり方がわからない」という方にもおすすめです。

 

夢をかなえるゾウ1~3巻

水野敬也  著

 

こちらも2007年に出版され大ベストセラーになり、TVドラマにもなったのでご存じの方も多いと思いますが、今回1~3巻を改めて通読してみて、現在でも考えさせられる点が多い内容だったのでご紹介します。

内容は、普通のサラリーマン(1巻)、売れないお笑い芸人(2巻)、(おそらくアラサーの)OL(3巻)が、偶然知り合ったヒンドゥー教の神様・ガネーシャから、人生を切り開いていくヒントを得て成功への道を一歩一歩進む、というものです。

ガネーシャがなぜか「関西弁」で話すこと、ストーリーの設定が想像しやすい内容になっていることで、これまでも様々なビジネス書・啓発関連書に書かれていた「抽象的な成功へのヒント」が、わかりやすく読めるようになっています。

この手の本は「何か良いことを書いていたな」で終わってしまうことが多いのですが、このシリーズが優れているのはそれだけで終わらせないように、巻末にガネーシャの名言(迷言?)がまとめられていて、後からも見返ししやすいような構成になっていることです。

個人的には、「自分が困っているときこそ、困っている人を助ける」という言葉に一番考えさせられました。自分が忙しい時、いっぱいいっぱいの時こそ、困っている人からのSOSを優先して対応する、なかなかできることではありませんが、これから意識して取り組んでみたいと思います。

今回は読んで面白かった本をご紹介しましたが、これからも、みなさまのお役に立ちそうな、興味を持っていただけそうな話題を提供していければと思います。

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