美味しい朝ごはんを食べながら

2020年08月14日| Keyword Square 松井 俊輔

プロジェクトマネージャー 松井 俊輔

皆さん、毎日朝ごはんを食べていますか?
何かと忙しい朝の時間。朝食に時間をかけるのが難しい方もおられると思いますが、朝から美味しいものが食べられると、一日を良いスタートで切れたような嬉しい気持ちになりますよね。

我ながら食への関心が高いと思っているのですが、そんな私が楽しみなイベントが始まりました!新潟市内の人気飲食店が、8月の毎週日曜日に朝ごはんを提供するという「Good Good Morning」(詳しくはこちらをご覧ください https://pentagone.jp/222/)。

 

早速初日に2つのお店を回ってきました。
1軒目は、「やっぱり、朝はご飯を食べたい!」と思い、居酒屋さんへ。開店間もない6時過ぎに扉を開けたところ、既にお店の半分は埋まっている状態。早起きして来られた方、オール明けの方と、ある意味、日曜日の朝らしい客層です。どんぶり飯と豚汁、焼き鮭、お漬物とシンプルな内容ですが、“美味しい朝ごはん“をいただいた満足感が得られます。

既にお腹はいっぱいですが、頑張って次のお店に。
2軒目は軽めにと思い、台湾の潤餅(ルンピン)を用意しているという情報を元に、お店に向かいます。通常はバーを営業されているお店が、道路脇にテーブルを出してテイクアウト形式で販売されていました。
「軽く温めなおすと、さらに美味しいですよ」という店員さんのアドバイスに従い、家に戻りフライパンでかるくあぶっていただきました。台湾に行くと、小吃店をハシゴして、肉まんやチマキ、中華風クレープを食べるのを朝ごはんの楽しみにしていますが、購入した潤餅は本格的で、十分、異国での朝ごはん気分が味わえるものでした。

 

私が新潟に住んでみて一番嬉しいのは、「食べ物が美味しい。いや、美味しすぎる」ことです。今まで体重を気にすることがなかった私が、体重計を買わざるを得なくなったことが何よりの証拠だと感じます。

新潟出身の皆さんも、新潟の食べ物の美味しさに自信を持たれていることは間違いないと思いますが、その後に「まあ、美味しいものはあるけれど…」と言う方が多いと感じています。美味しいものが、いつでも、普通に食べられるということが当たり前になっているのかもしれません(県外出身者としては、なんともうらやましいことですが…)。

 

今や「食」は人を動かすキーワードとして、重要なカテゴリとなっています。

食を全面に押し出した観光振興施策を打ち出したのが四国・香川県。
2011年から “うどん県”を名乗り始めました。それまでも「うどん屋さんがたくさんあって、美味しいうどんが食べられる」という状況でしたが、県外の人からすると「香川といえば、“うどん”かな?」ぐらいの「何となく名物」のイメージだったと思います。

日本全国で有名なうどん地域を思いつくままに上げてみると、秋田(稲庭うどん)、群馬(水沢うどん)、埼玉(加須うどん、武蔵野うどん)、大阪(きつねうどん)、三重(伊勢うどん)、福岡(博多うどん)。
このように、香川以外でもうどんを名物とする地域が多いのは事実です。 私は、“うどん県”を名乗り始める前に、岡山と徳島に住んでいたことがあり、よく香川にうどんを食べに行っていました。実際に現地で体験して、香川のうどん文化の層が厚いと感じるのは、

・早朝(早いところは朝5時!)から深夜まで、うどんが食べられる。香川では飲んだ後の〆はラーメンでなくうどんが多いです。
・価格は100円前後の格安店から1000円超の高級店まであり、朝ごはん、昼ごはん、おやつ等々、利用できるシーンが多い。
・製麺所を兼ねている店が多いこともあり各店個性豊か

というところでしょうか。

そして一番大事なのは、日常的に地元の方が利用していて「うどんが食文化」となって根付いていることです。ある調査では、香川県民は2日に1玉のうどんを食べている計算になるそうです。
「香川県内では“うどん”は日常の当たり前の食べ物、県外ではなんとなくの認知度」という状況を一変させたのが、2011年の 「香川県は『うどん県』に改名しました」宣言だったのです。 県外の人には「うどん、と言えば香川県」という強い印象を付けられたこと、県内の人は自分たちの食文化を再認識した、という効果は、うどん目的に観光客が増えた以上の効果があったと思います。また、他のうどん地域は「やられた!」と、歯ぎしりしたのではないでしょうか。

この宣言後、これまで観光客が気軽に行くのが難しかった場所にあるうどん店を効率よく案内してくれる“うどんタクシー”が整備されたり、瀬戸内アートトリエンナーレの作品を巡りながら、一緒にうどん店をまわる楽しみという付加価値を持った旅行プランが作れたのは、大きな成果だったと考えます。

 

何を食べても美味しい新潟、食材豊富な新潟。今年7月には「ミシュランガイド 新潟版」が初刊行となり、新潟の食に注目が集まっています。良いものが多すぎて香川のうどんのように特定の食材、メニューに絞り込むのは難しいかもしれませんが、今回の朝ごはんプロジェクトのように、切り口を変えて、そしてグループで行う取り組みで「新潟らしい食文化の発信」ができるのではないかと思いながら、美味しい朝ごはんをいただいていました。

このような取り組みで一番大事なのは、「地域の人が面白がる、参加してみる」という事ではないでしょうか。 おにぎり県、枝豆県、カレー県、、、?? ネタには困らない新潟です。

 

朝ごはんプロジェクト、8月末まで毎日曜日開催予定となっていますので、いつもよりちょっと早起きして、参加してみてはいかがでしょうか?

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