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2017.01.31

フレーミング効果

2017.1.31

毎度、お世話になっております。プロジェクトマネージャーの百合岡です。

早くも2017年になって1か月が過ぎましたが、この間にも多くの方の新しい取り組みに向けた課題の検討のお手伝いをさせていただいています。これまでにも増して、新潟でさまざまなビジネスが取り組まれようとしていることを楽しみに感じています。

新しい取り組みをはじめるときには、取り組みを知ってもらうだけではなく、興味を持ってもらうための伝え方が重要で、その良し悪しで売上にも大きく影響が出てしまいます。今回ご紹介する『フレーミング効果』は、「同じ意味でも表現の仕方によって、受け手の印象が異なる」という行動経済学の考え方のひとつとなります。

★  今回のキーワードは、『 フレーミング効果 』です  ★

まず、以下をお読みください。

・確率の説明        ①「5回のうち1回は失敗」、②「成功確率80%」

・野球チームの紹介  ①「3勝7引き分け」、②「10戦無敗」

お読みのとおり、いずれも①と②は同じ意味を表していますが、それぞれの表現方法でどのような印象を持つでしょうか。状況によって効果は異なりますが、フレーミング効果では、①よりも②の方が受け手側は好意的な印象を持つ表現だと説明されていますが、この表現方法をヒントに、日々の営業トークを組み立てたり、新商品を紹介するときには、これまでと違う伝え方のキャッチコピーを検討したいといったときなどに活用できるのではないかと思います。

行動経済学は、人間行動を観察することで説明しようとするもので、人が判断して行動を起こす際の直感や感情のメカニズムを明らかにすることを目指している分野です。今回ご紹介したフレーミング効果以外に「アンカリング効果」や「おとり効果」などもありますが、いずれも日々を振り返ると気づくようなものばかりで、わざわざ学問として言わなくてもよいように感じる内容ばかりです。

先にあげた文例では、②の表現方法の方が好意的に受け取られると説明しましたが、「好意的=売れる」というわけではないところが行動経済学を実務で応用するポイントです。

人の心理と表現方法の関係を理解しておくことは、日々のコミュニケーションにおいても重要なことだと考えますので、意識してみてはいかがでしょうか。余談ですが、ていねいすぎるコミュニケーションは嫌味になるかもしれません。本当にコミュニケーションは難しいと思います。

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